パンジー

・ぱんじー 
・菫(すみれ)科。
・学名 Viola × wittrockiana (パンジー)
Viola : スミレ属
wittrockiana : 採集者

スミレもしくはサンシキスミレ(V. tricolor)から分化したものと考えられ、サンシキスミレの亜種Viola tricolor hortensisとされることがある。しかし、園芸上用いられる変種は交雑と交配が進んだものであり、学名をViola X wittrockianaとしてあらわしている。「パンジー」という名前は、このパンジーの他にもこれに似ている野生のスミレ属の花を指すときにも使われている。また、ヨーロッパではハーツィーズと呼ばれる事もある。また、ハエドクソウ科ミゾホオズキ属のパンジーモンキーフラワーのように、全く関係のない植物も花の形や花弁の模様が似ているためパンジーと呼ばれることもある。小型のパンジーをビオラということもあるが。学名の「ビオラ」(ヴィオラ)はスミレ属のことである。

パンジーは、わずかに重なった2枚の上側の花弁、2枚の脇の花弁、下側3枚の花弁が結合するヒゲ、およびわずかな切れ込みを持つ1枚の下側の花弁からなる。

・開花時期 10/10頃~翌7/10頃。
・ヨーロッパまたはアジア西部原産。
寒冷地では春に、暖かい地方では冬から開花が始まる。パンジーはしばしばアリッサム(Lobularia maritima)と混植される。これはこの組み合わせが色彩的に魅力的である共に、同時に開花するためである。 パンジーはエディブル・フラワーとして食用にしたり、媒染剤で処理した織物を染めるために使われていたこともある。

・秋~春
花壇によく植えられるスミレの園芸種
パンジーを低木や潅木の下に植えると、生物マルチのような、雑草を抑制する効果が得られる。

・ポーランドの国花。

・誕生花
1月9日
1月18日
2月2日
2月8日
3月15日
5月25日

・花言葉
思慮深い 物思い 心の平和 思想
(ビオラ)
誠実な愛 信頼 忠実 少女の恋

・パンジーが生まれるまで
1800年代に北欧で、アマチュアの園芸家が大きく鮮やかな群性のスミレを作るために、野生のサンシキスミレと野生スミレビオラ・ルテア(V. lutea)、さらに近東のスミレビオラ・アルタイカ(V. altaica)を交配して生まれた。1820年代から1830年代に膨大な交配が行われた結果、有名な品種は非常に大衆的なものとなっていた。1835年までには400品種が存在しており、1841年までには、パンジーは鑑賞植物として親しまれるようになった。イギリスではフローリスト(園芸愛好家)たちによって育種され、1813年にトムスンが改良を始めたとされる。そして「ショウ・パンジー」が生まれた。しかし19世紀半ばには、ヨーロッパ大陸生まれのファンシー・パンジーに地位を取って代わられた。これは最初ベルギー・パンジーと呼ばれていたが、後にスコットランドで改良が行われた。
ビクトリア時代に低コストな鉄が入手可能になったことから、温室が爆発的に普及し、その結果現在園芸家たちに知られている鮮やかな花が生まれた。

・小さくて可愛いけど食べたらだめ
毒成分
 ビオリン、サポニン、ビオラルチン、グリコサイド
毒部位
 種子、根茎
毒症状
 嘔吐、神経麻痺、心臓麻痺

・そだてかた
パンジーなどスミレの仲間は、秋まきの草花の中では比較的発芽適温が低いので、10月に入ってから播かないとよく発芽しない。年内に開花させたい場合は、冷蔵庫の野菜室に保管しておき、8月末に浅鉢に丁寧に播き、風通しの良い日陰において管理する。彼岸頃までは病気が出やすいので、なるべく涼しい日陰に置き、本葉が出てきたら一度仮植えし、10月に定植すると、11月中旬頃から花を愉しむことができる。涼しくなると、非常に元気が良くなるので、後はなるべく日当たりの良い、やや重い土に植える。

・名前の由来
花が人間の顔に似て、8月には深く思索にふけるかのように前に傾くところからフランス語の「思想」を意味する単語パンセ(pensée)にちなんでパンジーと名づけられた。このその由来のために、パンジーは長い間自由思想のシンボルだった。また、アメリカ非宗教組合の文学で用いられていた。パンジーは2世紀に渡って意図的に野草を掛け合わせて作られたことから、人道主義者たちもまたこのシンボルを好んだ。信教からの自由連盟(FFRF)はパンジーのシンボルを襟ピンや文学で広範囲に用いた。
エリザベス朝時代から現在にいたるまで、英語の「pansy」は女みたいな男、女々しい男、転じて男性同性愛者を意味し、男らしくない、勇気がないという意味で男性を侮辱するときの呼称としても使われる。”ponce”(「ヒモ」)という単語は「パンジー」から来ているが、現在で言う売春婦からせびりとる男という意味は元々は無かった。一方”poncey”は現在でも女みたいな奴という意味である。
パンジーはPansieとも綴られ、女性の名前として用いられることがある。ハリー・ポッターシリーズでは、パンジー・パーキンソンという登場人物が出てくる。

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